Layer2が台頭していく中で、これからの新興チェーンは何が重要か?
イントロ
インドからこんにちはcryptonです。少し間が空いてしまいました。リサーチの質を変えずに更新頻度を増やせるように善処します。本日は個人的に注目している領域であるEthereumには強みをもったレイヤー1チェーンの可能性について調べてみました。
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キーインサイト
Layer2ソリューションが出来上がればEthereumにはない価値を提供できないレイヤー1チェーンは廃れる
ガス代が高い状態でもEthereumの市場ドミナンスは圧倒的。さらにLayer2が出来上がるとスケーラビリティを解決すると謳っている他チェーンを使用する意味がない
ユーザーとプロジェクト両方の質と量が圧倒的なEthエコシステムを切り崩すには、GrantやEcosystemファンドでの良プロジェクトの誘致もしくは、Ethereumにはない独自の強みが必要
すぐに数百億のファンディングができない、新興チェーンにはEthereumにはない独自の強みが必要
本文
今回の記事はこちらのスレッドについてまとめた記事です。

Layer2ソリューションが出来上がれば、Ethereumにない価値を提供できない新興チェーンは廃れる
2022年はLayer2の年といっても過言ではないと思います。前回のメルマガ記事で少し触れましたが、optimism, hop protocolのエアドロがあり他メジャーなzksyncやarbitrumもエアドロを匂わせ、TVL長期的に見れば着実に増えてきています。
ここで考えたいことは仮にレイヤー2のソリューションが出来上がった場合、他のレイヤー1チェーンは必要かという点です。そもそもレイヤー2ソリューションというのは、Ethereumのスケーラビリティ問題を解決するために開発されました。ここに関しては前回記事からの引用を下記に載せておきます。
そもそもLayer2とは何か?
2022年はLayer2の年と言われているくらいLayer2が盛り上がってきています。optimismはエアドロップを開始、他Layer2チェーンも存在感を見せてきています。レイヤー2とはEthereumのスケーラビリティ問題を解決するためのものです。Ethereumは現状約10-20秒ごとに1つブロックが生成され、このブロックに入れられる処理量の上限(0gas-3000万gas)がブロックガスリミットと呼ばれています。つまり1秒間で平均(block生成timeを15秒, block gas limit 1,500万gasとすると)100万gasとなります。 Ethereum上で Ethereumを送金する場合(21,000gas)→47件/秒 Stable coin送金する場合(約40,00gas)→25件/秒 複雑DeFi(100万gas)の場合→1件/秒
ということになる。(Youtube参照: 日本で一番わかりやすいLayer2説明動画) これでは全く処理速度が足りず、gas代も高くなってしまう。この処理速度、gas問題を解決するために誕生したのがLayer2です。
上述したように現状あるEth以外のレイヤー1チェーンの多くはEthのスケーラビリティ問題を解決するために生まれました。勿論GameFi特化、DeFi特化、Metaverse特化等のチェーンが多くありますが、結局Ethereumのスケーラビリティ問題が解決されればスタートアップはそちらにプロジェクトを移す方が懸命に感じます。スタートアップがチェーン選定の際にLayer2に移る場合、他Ethereum以外のレイヤー1チェーンは価値がなくなります。これはamazonに店舗が何もないもしくは、apple storeにアプリが何もないというイメージをしてもらえればわかりやすいです。ではなぜプロジェクトはLayer2に移すのでしょうか?理由は既存のユーザーとプロジェクトの質です。現状TVL、Developerの数、プロジェクト数・質、validatorの数全ておいてEthereumがぶっちぎりです。(下記はTVLでEthは全体の64.23%を占めている。)
現状Ethはスケーラビリティ問題のためgas代が非常に高いという問題を抱えていますが、それで半分以上のTVLを占めています。他のチェーン上で同じプロジェクトを作ればユーザーも開発者も安いgas代を享受できるはずですが、多くの取引は未だEth上で起こっています。Layer2でスケーラビリティ問題が解決された場合は仕方なく他のチェーンでローンチしたプロジェクトがEth+layer2のエコシステムに戻ってくるでしょう。
ということはEth+Layer2以外は無価値になっていくのでしょうか?答えはノーだと思ってます。私はEth+Layer2以外のレイヤー1が生き残る道は、2つあると思っています。
1つはGrantやEcosystemファンドでのスタートアップで支援の強化, 2つ目はEthereumでは代替できない強みを持つことだと思います。
1はすでに新興チェーンには厳しい領域です。なぜならすでに数百億円単位での札束の殴り合い状況が起きているからです。Nearは$800mのgrantを提供していますし、勿論Solana, Avalnache等の他レイヤー1チェーンも提供しています。巨額の資金にものを言って良質なプロジェクトの引っ張り合い競争がすでに起きており、数億調達をしたくらいの新興チェーンでは全く相手にならないということが予想されます。
2は私が新興チェーンの唯一の勝ち筋であると思っているポイントです。それはEthereumでは代替できない強みを持つこと。現在ほとんどのレイヤー1チェーンでEVM互換(Ethereumでコードを書ける環境で他のチェーンでも書けてローンチできること)を採用してますが、そうではなくEthにはない独自の強みを持つ必要性があります。短期的にみてEVM互換を採用することはEthのdeveloperを招き入れる上で重要(Ethereumの開発者が圧倒的に一番多い)ですが、長期で考えると決してEthの競合ではなく下位互換になってしまいます。
つまりこれからの新興チェーンは、短期的にはEVM互換やsubstrate(polkadotの開発言語)を使用できる環境にして、developerを誘致しつつ、独自の価値をつくるチェーンでなければ生きていけないということです。
では具体的にどのような新興チェーンがこのコンセプトを持っているのでしょうか?ポジショントークに聞こえるかもしれませんが5irechainはEthereumにはない、いいコンセプト且つソリューションだと思います。違いを簡単に説明するとSustainable Proof of Stake(最近名称に変化があったらしいですが今回は古称で)というEthereumのPoSにはないコンセンサスメカニズムを採用しており、これによりサステナブルな行いをした人が利益を得やすくなるという仕組みをblockchain上で再現しています。これはプロジェクト側からすればEthや他のレイヤー1チェーンにはない強みです。今後環境問題に憂うミレニアム世代が主力となる中でチェーンを選ぶ際に環境問題の解決に主眼をおいているプロジェクトとPoSのように富める者がさらに富むという構造を生み出すチェーンのどちらを選ぶでしょうか?またインパクト投資と呼ばれるソーシャルビジネスへの投資は全てのVC投資の7倍です。これは額にすると$2.3Tという投資額です。この投資先に選ばれる唯一のチェーンは5irechainのみです。ということはその投資額をスタートアップのインキュベーションのためのGrantやEcosystemファンドに回させるということになります。5irechainについての詳しい記事はこちらです。
今回は以上です。次回はこのメルマガを踏まえた上で、他レイヤー1で活躍できそうなAVEMについて紹介します。是非メルマガとYoutubeの登録お願いします。
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